広島3人4脚旅行記

広島の福山に”みろくの里”という所があって、そこが結構遊べると聞き、調べてみたら古い街並を再現した所があると知り、YAMAの家ではこれに惹かれ、妹家族と一緒に行ってみようということになりました。
その近くには映画の舞台になった尾道がありますし、広島と言えば、世界遺産に登録された厳島神社や、原爆ドームなどがあり、呉にも面白い施設があるということで、それらを見るべく計画をしました。
しかし、直前に妹家族は都合が悪くなった為行けなくなってしまい、残念でしたがYAMAの家だけで行くことになりました。
(2011年8月20日から21日)

icon 1日目 2日目


都旅館の朝

起きたのは何時だったか、昨晩はさすがに疲れてバタンキュー(古い!)で、違う環境であったわけですが、それなりに眠れたと思います。
部屋の引き戸のすぐ向こうは廊下で、時折3階の宿泊者が通るので、他に宿泊していた人が居たのが分かります。どうやら3階には洗面台はないようで、3階から降りてきて朝の洗顔などをしてる人がいて、その間自分達の身支度がストップしてしまったりしました。ま、焦らずに。
朝食は、昨日買った物で済ませて、出かける準備ができたのが、8:30前になりました。
天気は雨。昨晩よりしっかり降っている感じで、ちょっと重い気分での出発となりました。


宮島サービスエリアでお土産購入

今日の一番の行き先は宮島です。カーナビに目的地としてセットして出発です。尾道インターチェンジから山陽自動車道にのり、西に向かってとにかく走ります。雨は時折激しく降って視界を悪くします。所々で靄か霧かみたいなものも発生します。
走って走って間もなく宮島というところで、お土産を買っておこうと、宮島サービスエリアに入りました。
この時点で雨は一層激しく、駐車場の路面を見ると、降った雨が川のように流れている所もあります。その中をなんとか建物に移動してお土産を探します。
ここで大体のお土産を買えたような気になる程お土産を買いました。こうすれば後で慌てなくて済みそうな感じです。


宮島口

山陽自動車道を廿日市インターで下りて下道を走りますが、ここからの道は途中から片側一車線になります。雨は相変わらず激し目に降っていて、宮島での歩きに気が重くなります。
道路はやや混み気味でしたが、さほど時間がたたずして宮島口フェリーターミナルに到着しました。ここでちょっと駐車場を探すのに困りました。とはいえ、周辺に駐車場はたくさんあって、フェリー乗り場に近い方から埋まっていくので、少しだけ離れれば駐車することができました。ただし、相変わらずの雨。歩くだけで靴などがびっしょりです。
フェリーの乗り場方面を見ていると、わりと頻回に船が出ているようですし、車でも渡れるようです。でも、歩きと決めたので、人間だけ船で渡ります。


フェリー(宮島口−宮島)

フェリーに乗るのにたくさんの人の列の後ろの方で待ちます。便は多いのですぐにフェリーは来るのですが、こんだけの人が乗れるのかなと思っていたら、全然余裕で乗れました。
フェリーは2層目に客室などがありますが、デッキもあります。最初客室にいましたが、せっかくなのでデッキに出てみることにしました。
雨はまだ降ってはいますが、屋根があるので、問題ありません。潮風を感じながら、映像撮影。牡蠣の養殖筏がたくさん浮いているのが分かります。また、本州側の山の上になんだか凄く立派な建物が見えるのですが、それがどういう施設なのかは分かりません。
厳島神社を船から 宮島の方に目を向けると、徐々にあの厳島神社やあの有名な海に立つ鳥居が見えてきます。すると、妙に興奮してくる感じがあります。一種不思議な光景にも見えました。


宮島上陸

宮島側のフェリー乗り場に到着しました。ここからは歩いて散策になります。ここに来ると雨はだいぶ小降りになって、歩き易くなりました。人が多そうなので、先に昼食を摂っておこうと、ガイドブックで目星を付けていた店に向かって、お店の並ぶ商店街、表参道商店街を歩きます。


お昼ごはんはお好み焼き

厳島神社を船から 行ったお店は”お好み焼きくらわんか”。なんでここにしたかというと、広島といえばお好み焼きということで、ドラマ”てっぱん”の影響もあってお好み焼きに。さらには、牡蠣です。このお店のお好み焼きに牡蠣の入っているメニューがあって、一気に広島を味わえるという思いがあってです。
実際、大きな牡蠣がいくつかのっていて、お好み焼きとのマッチングも悪くはありません。ちょっと値段ははりますが、満足できる内容でした。


宮島水族館に向かって

商店街 大きな杓文字
お店を出て商店街を引き続き歩きますが、この時には雨は上がっていました。本当に今まで降っていた雨が嘘のように上がって、空にはどんどんと青さが広がっていきました。
鹿が歩いて 商店街を出ると、海沿いの砂敷きの道を歩いていきます。すると、その途中に鹿が歩いています。それがまるで、普通に人が歩いているように歩いているもんで、これまた不思議な感じです。
海にある鳥居も見えてきます。これをバックに記念撮影は当然します。
厳島神社の入口の所に来ました。ろ〜るきゃべつが入ろうとしますが、先に水族館に行くつもりにしていたので、ここを離れることになります。
が、この時は気が付いてなかったのですが、厳島神社は入口と出口が別で、出口は水族館に近いほうに開いています。なので、ここを抜けてから水族館に行く経路が一番効率が良かったのですが、入ることなく歩いて行ったので、出口を見つけた時に「え!!」って感じになりました。
さらには、大分潮が引いてきていたので、もしかしたら鳥居のたもとまで歩いて行けたのかもしれません。こういう所にまで考えが回りませんでした。
しかし、雨が降った後で、太陽も出てくるようになったので、なんとなく蒸し暑い感じになってきました。歩いていると汗が吹き出してきます。


みやじマリン 宮島水族館  icon HP

この8月からリニューアルオープンしたばかりのここは、確かに建物の外観も現代風です。(以前の建物を知りませんが。)
建物にはすんなり入れましたが、中は人が多くて結構混雑しています。特に道順を確認せずに進んでいきますが、なんとなく人の流れと反対に進んでいる気配。
後で分かるのですが、正に逆走していました。どうやら先ずは2階に上がるようですが、どういうわけか1階を進んで行ってました。
魚がたくさん あしかかな
ペンギン達 スナメリ
展示されている魚は瀬戸内海にすむ魚達を中心に構成されています。中でもスナメリは一般的なイルカよりも少し小さめのクジラですが、色が白っぽくて、愛らしい目をしていて凄く癒されます。スナメリを見ているだけでも、いいと私は感じました。
そして、広島といえばお好み焼きの所でも出た牡蠣。この牡蠣の養殖筏の海の中の様子を見られるような展示がありました。
不思議なアングル 綺麗です
魚がたくさん2 珊瑚も
カブトガニ 牡蠣の筏
アシカのショーなどもやっていますが、ちょうどその時間にそこに居ることができたものの、人がたくさんでほとんど見ることができず、ちょっと残念な感じでした。
瀬戸内海にスナメリが居ることなど知らなかったので、勉強になりましたし、やはりその愛らしさがとても印象的でした。


厳島神社  icon HP

水族館を出て先に通過した厳島神社の入り口を目指します。暑くなってきたことで、体力も消耗します。
行く途中の道から神社の様子を見ていると、周囲の海水の水位が上がってきているのが分かります。まさに海に浮かんでいる感じになります。
料金を払って中へ進んで行きますが、周囲は海で、その上に木製の回廊があって、歩いていくようになっていて不思議な感覚になります。あちらこちらで記念撮影をしながら、進んで行きました。
厳島神社1 厳島神社2
厳島神社3 厳島神社4
途中、お参りをしてみたり、お守りを買ってみたり、さらには、舞台状になった所で鳥居をバックに記念撮影をしたりしました。記念撮影は、人に頼んで3人でも撮ってもらったりもしました。
神社内は修学旅行の学生を含めて多くの人達で一杯です。混み気味ではありましたが、じっくりと神社を見て回ることができました。
やっぱり世界遺産と認められるにふさわしい、風格と荘厳な他に無い雰囲気とがありました。


お土産散策

せっかく宮島に来たので、商店街で何かお土産を調達しようと、お店を見て回りながら、フェリー乗り場に向かいます。
広島といえばという言葉がたくさん出てきますが、お土産の定番はもみじ饅頭です。
店頭で製造しているお店もあれば、普通に販売をしているお店もあります。当然、お土産はそれだけではありませんが、アイスなもみじ饅頭を発見。その発見したお店でアイスなもみじ饅頭を買って食べてみましたが、そんなに感動は無く、普通に冷たいもみじ饅頭でした。


宮島口へ

もう少し宮島の散策をしてみたいという気持ちがありますが、時間があるので宮島を離れ本州側宮島口へ戻ります。少しフェリーを待つことにまりましたが、足もかなり疲れていたし、自分は左足の小指が痛くなっていたので、このインターバルは助かります。
フェリーも今度は客室の座席に座り、窓から海を眺めます。天気がすっかり良くなったので、外の景色の見え方も違って見えます。
フェリーを降りて、ちょっと歩いて駐車場へ。雨が降ってないのでずいぶん快適に歩きと乗り降りができます。ただ、足の小指が痛くて。これも、車に乗ってしまえばまったく問題がありませんでした。


原爆ドーム

フェリー乗り場の所から出るのに、ちょっと車の列ができていました。また、そこから先の道でもやや渋滞気味ですが、ある程度走ればそれなりに進みだします。ただ、次の行き先が広島市内の原爆ドームだったので、下道を走ることになります。これがあんまりスムーズに気持ちよくは走れません。
広島市内に入って原爆ドームを目指しますが、ここは全く分からないのでカーナビまかせです。カーナビの案内に従って進んでいると、なんだかそれらしい建物が見えてきますし、カーナビもそちらの方向へ案内しようとしています。
原爆ドーム 大きな道から細い道に入ると、その道路脇に公園があります。そしてその向こうは川のようです。そこにあの見慣れた建物が見えてきますが、「えっ!」と思います。
想像していた建物の大きさよりもかなり小さいと感じたからです。
ここは駐車場もすぐには無さそうなので、次の目的地に時間を使いたかったのもあり、見て撮影するだけということで、さっさと次の目的地に向かいました。


呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム  icon HP

次の目的地のここは呉市にあります。広島市内から途中広島呉自動車道にのって向かいますが、ここでカーナビが変な案内をしてくれ道に迷い気味になってしまいました。どうやら、カーナビの地図データが作られた後にできた道路のようで、実地とは全く合っていませんでした。
それでも、無事自動車道にのり、呉市に向けて走ります。自動車道にのってしまえば、一本なので、迷うことはありません。
呉市内に入って海岸に向かいます。そうすると、ここよりも陸上に上がった大きな潜水艦の方が先に目に止まります。
てつのくじら館 その建物は”てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)”です。本物の潜水艦を設置しています。無料で入館できる施設で、当初行く予定にしていましたが、閉館時間になってしまい、残念ですが入館を諦めざるおえませんでした。
結果、ここではこの”大和ミュージアム”にだけ入ることになりました。
大和ミュージアム入口 戦艦大和
入館してまず目に入ってくるのが、戦艦大和が10分の1スケールで再現された物がドーンと鎮座する光景です。小さいサイズであっても迫力ある物になっていて、しばし眺めてしまいました。
大きな炉 資料展示
模型展示1 展示1
海底の大和 YAMA.Rとろ〜るきゃべつも見てます
展示2 模型展示2
この戦艦大和他数々の戦艦その他戦時中の船が、ここ呉で建造されています。そういったことの歴史的史料が、呉の歴史と合わせてここで展示されています。そういう船の模型がありながら、数々の史料でとてもボリュームのある展示になっています。
ミーハーな私が気になるのはやっぱり戦艦大和のことで、どのように作られていったとか、沈没後どんな形で沈んでいるのかなどその部分はわりと時間を使って見てしまいました。
ゼロ戦他展示 ゼロ戦
ここには、他に貴重な展示として、通称ゼロ戦と言われた、零式艦上戦闘機62型の本物の機体展示があります。なんでも琵琶湖から引き上げられた物のようですが、とにかく本物のゼロ戦が見られるということで、それだけでも価値があるなと思いながら見てました。特に戦闘機などに興味がなくても、ゼロ戦には憧れがあったりします。そういったことで、本物を見られたのはとても嬉しいことでした。
操船体験中 他、体験型の展示もあり、ここは子ども達がとっても興味を持ちそうな場所になっていましたし、実際子ども達がワイワイしながら体験をしていました。
ここでも、お土産を買うことにして、物色した結果、私は戦艦大和の2000分の1の模型を買ってしまいました。


高知に向けて

徐々に辺りも暗くなってきました。これから車を高知に向けるわけですが、先ずは山陽自動車道にのらなくてはいけません。カーナビに一先ずの目的地を設定して走りますが、なんとなく嫌な予感がします。カーナビの案内が微妙に怪しいかなと思える段階がありました。そこで、急遽ろ〜るきゃべつナビに変更して、道路標識と、地図を頼りに車を進めます。
しかし、段々と建物の少ない田舎道みたいな所になってくると非常に心細くなってくるもので、何度も間違いが無いのか聞いてしまいます。そんな時に設定したままのカーナビが変な案内をしてくるもので、余計に私は不安とイライラが増してきてしまいました。
そんなことで、不安なまま寂しげな道路を走行している中で、なんとか山陽自動車道に向かう自動車道を発見!ここも新しいようで、カーナビには登録のない道路になっていました。
小谷サービスエリア 無事山陽自動車道にのって、後は東向けに走ります。時間的に四国に渡る前に夕食の時間になるので、途中のサービスエリアで休憩がてら夕食を摂ることにしました。
止まったのは”小谷サービスエリア”です。比較的大き目のサービスエリアで、すでにたくさんの人で溢れていました。ここでも食べたのはラーメンになりました。広島ラーメンと尾道ラーメンにしたのですが、食べ比べてみたら尾道ラーメンの方が良かったと感じました。相対的には味は今一つかなという感じですが、仕方がありません。
ここでも最後とばかりに、買うことができていない所へのお土産を探して購入しました。内容はやっぱりもみじ饅頭だったりしますが、ちょっと変わった味の物を購入しました。
ここでの滞在は30分程度にして、再出発をしました。


夜のしまなみ海道

周囲はすでに暗くなっています。暗くなった西瀬戸自動車道(しまなみ海道)を走っていきます。ちょっとした期待をしてはいましたが、期待したほどは綺麗な感じではありません。それでも、途中途中の橋を確認しながらどんどんと走行していきました。


夜の高速をぶっとばせ!

西瀬戸自動車道を下りて一旦下道を走り、今治湯ノ浦から今治小松自動車道にのって南進します。そして松山自動車道にのりかえて東進し、川之江ジャンクションで高知自動車道にのります。後はひたすら南進するだけ。この行程を休みなく走行していきました。走行している車もさほど多くなく順調に走行することができました。
復路も高知インターまで走行して、高速道路を下りました。戻ってきたというホッとした感じです。後は自宅まで下道走行となります。

今回の旅行は天候が悪く一時はどうなるかと思いましたが、それなりに楽しみ、さらに天気も良くなってきてもっと楽しくあちらこちらと行け、特に世界遺産の厳島神社には感動しきりでした。
尾道にはちょっとした未練が残りましたが、こちらはまだ四国に近いので、またの機会にじっくりと行こうと誓って、広島3人4脚旅行記は終わりとなりました。


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